先日お伝えした通り、6/18(月)に小布施ワイナリーのワインとグランキオのイタリア料理でワイン会を予定しております。

有難い事に数名の参加表明を頂いております。
まだお席はありますので、この機会にぜひ。

せっかくなので、ドメイヌ・ソガのワインについて少し掘り下げていきたいなと思います。

お暇な方お時間の許す限りお付き合い下されば幸いです。※随時加筆修正して更新中

そのこだわりから、品種も多く、表記を含め謎?の多い曽我さんのワイン達。

ある種の法則のようなものを理解すると、なんとかきっかけを掴めそうな気がしていますが。

曽我さん本人がワイン造りは毎年が勉強です。とおっしゃるとおり、その年その時の状況で、例えば今年出来たワインが、次の年にも必ず造られるという可能性は確実ではないようで、とてもバラエティーに富んだワインを生産しておられます。

相手は自然、ワイン造りは農業であると。

均一で、画一的なワインが毎年造られるという事は逆に変だと気付かされます。

品種も多いのは、そのチャレンジ精神からくるものでしょう。

今までに国産のワインの前例(自分の土地にこのブドウ品種が合うのかどうか)がないので、試して見なくては結果良いのか悪いのかの判断も出来ませんから、そうなるのも当然というかなるほどと感じます。

タイトルにありますようにルミリアシオンという文言がワインラベルに表記される場合が、曽我さんのワインにはいくつかあります。紫地区のドメイヌシリーズ、ムラサキ農場です。

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2015ヴィンテージにはルミリアシオンの表記はありません。(ワイナリーで頂いた2015の資料にはルミリアシオンの表記があった。ワイナリーのミスなのか。どっちだ?笑)

過去のヴィンテージ、例えば直近では2014、2013ヴィンテージなどはルミリアシオン。

直訳すると屈辱という。

ネットで調べてみました。(ネットかい!爆)

畑由来の香りとは別に、官能(この場合ビオ香なのか還元香なのか又はそれ以外を指すのかは解りません)が曽我さんの許容を超えた場合にそのルミリアシオンというラベル表記なのだとか。

モチロン毎年ではありませんし、今後もそうなるのかは誰も知らない。曽我さん本人のみぞ知るです。

そもそも、ルミリアシオンは良い意味なのか?美味しいワインなのか?という疑問が生じてもおかしくはないんだけれど、屈辱というくらいだから、よほどフランスの独特な言い回しのニュアンスなら褒め言葉に聞こえなくもないのかもしれないが、こちとら生粋の日本人、屈辱=悔しい、とかそんな感じに思えなくもない。
(誰か詳しい人求む)

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ムラサキ第一農場はドメイヌ・ソガにおける記念碑的な農場となり、その美しい景観と、曽我さん本人も溺愛偏愛されていることが裏ラベルから読み取れます。

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その語り尽くせない程の情念を

ワイナリーとして、また個人として変革期もあるのだと思います。

ラベル表記は他にも

VIN SANS CHIMIE ヴァン サンシミ
Vignes Sans Chimie ヴィーニュ サンシミ

「ワイン畑で科学的な農薬、肥料を一切使わない」サンシミという考えは

栽培と醸造において科学的なものを使用せず、無化学農薬栽培をしながら、醸造では砂糖、酸、市販培養酵母、栄養剤、澱下げ剤、濾過助剤を一切使用しない。

上記の2つは意味合いが少し違いますが根本的な思想は同じように個人的に思えます。

ワイン裏ラベルやワイナリーHPに詳細が書かれています。

RESERVE PRIVEE レゼルヴ プリヴェ(お宝ワイン)
一部のシャルドネ、メルロー、他に表記されリリースされる。正にお宝。

など細かな事を挙げたら色々出てくる出てくる。

2013までのワインは日本酒のように720ml容量の瓶だったのが、2014か2015ヴィンテージあたりでしょうか、通常のワイン瓶750mlに変更になっており、容量に関して言えば、以前は単に収量が少なく、自社畑を少しずつ増やす努力の賜からか、ほんの僅かだが穫れるブドウが増えた事に由来するのかもしれない。

更にメルローやシラー、プチヴェルドなど一部のワインはボルドー瓶からブルゴーニュ瓶へと変更されています。

ワインに強いボディーを求めず、優しく澄んだ透明感のある味わいのワイン。いただくワインから感じるのは曽我さんからの優しくも強いメッセージのような気がします。

そのほかにもこだわりが

例えばコルク。

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ディアム社製(天然コルクを破砕し、二酸化炭素で処理して圧縮成形したもの)の5,4cmロングコルクが打ち込んであります。

コレはブショネによってワインにダメージを与えることがなく安心して飲み手がワインを楽しめる配慮だと思います。

ドメイヌ物のワインだけではなく、比較的安価に手に入る契約農家からのブドウで醸すソガ・ペール・エ・フィスのワインにも採用しているのだから驚きです。

はっきり言ってクレイジーです。

最近流行りのナチュール、ナチュラルワインの生産者でコルクにこれだけのコストをかけているところを私はまだ知りません。

ちなみに従来のナチュラルコルクの場合、20年に一度のリコルクを必要としていたが、DIAM 30の場合30年はリコルクの必要がないという。

安全なコルクとして品質への妥協がないことと、長いコルクによって熟成をも視野に入れている徹底ぶり。

(例えば頑張って手に入れたロマネ・コンティや著名生産者のグラン・クリュ特級クラスのワインを長い熟成を経ていざ飲んでみたらブショネだったらどーするよ?そんな話がワイン好きの間で繰り広げられることがあります)

ワインのラベル保護に透明なフィルムも貼り付けてあります。モチロン全てのワインにです。

日本のワインを始め世界のワインを見ても、こんなの見たことありません。

(御存知の方もいるかもしれませんが、ワインのラベルって結構モロくて、ワインセラーで長期熟成させたら物によっては湿度の影響でカビが生えたりコレはコレで良しと思える人はいいんですけど潔癖な人には見た目がイマイチ。夏の暑い時期に冷蔵庫に入れて飲むときに部屋に出したりすると結露による水滴でラベルがシワシワになったり。
なので大事なワインとかはオレもたまにやりますが、1本1本ワインのラベルに丁寧にラップを巻いてセラーに入れて熟成させている。)

曽我さんは本気です。
情熱と官能のエロス

まだまだ長くなりそうです。

続きは、6/18(月)の町村グランキオのワイン会で。爆

ご参加お待ちしております。